理事長所信

理事長 佐藤 公則

スローガン

感謝
~私たちの笑顔がまちを変える~

基本方針

  1. これまでの運動を基にした輝かしいまちの未来の創造
  2. 活力あふれるまちをつくる人材育成
  3. 郷土愛を持った市民がつくる魅力あるまちづくり
  4. 運動の効果を最大限に高める組織づくり

はじめに

 私はこのまちで生まれ、このまちに育てられそして、今もなおこのまちで生きています。親から生を受け家族に育てられ、今まで出会ってきた数多くの仲間や先輩が私を生かしてくれました。全てのものは生かされています。このまちを離れて全国各地の同志に出会いました。地域が異なる同志と接することでこのまちに誇りを持ちました。昨年、私たちは埼玉県内で初めてとなる全国大会を開催しました。そこには全国の同志たちのたくさんの大きな支えがありました。育ててくれたまちに、支えてくれた同志たちに今、私たちはどんな恩返しができるでしょうか。本年はまちへの感謝そして、同志たちへの感謝の気持ちを形にしていきます。全国大会は開催に至るまで長い道のりにおける数々の強い想いが主管獲得へと繋がり、大会開催は組織の結束を深めると共に、メンバーを成長させ、さらに地域連携の強化という成果を得ることができました。このことは、地域社会のために常に進歩への果敢な挑戦を行う私たちの使命感を今後より深化させる原動力となっていきます。

「夢の力」が全国に浸透した結果、ひと・まち・組織が一層活性化するモデルをこれから私たちが率先して示していく必要があります。

これまでの運動を基にした輝かしいまちの未来の創造

 私たち埼玉中央青年会議所は、創立20周年時に「運動構想ビジョン2015」を策定しました。その中では「ひとづくり」「まちづくり」「組織づくり」という3本の柱を立てております。2018年度はその3つの柱の観点をもって、変化し続ける社会情勢や価値観を捉えながら運動を展開していきます。これからのまちづくりを見据え、昨年開催された第66回全国大会埼玉中央大会開催までの道のりでまちが得たものは何かを調査・研究すると共に、次代を担う会員に語り継ぐ必要があります。愛するまちのために過去をしっかりと検証すると共に、行政や地域諸団体との関係をさらに強固なものとし、私たちが地域に必要とされる団体であり続けるために広い視野を持って輝かしいまちの未来ビジョンを描き次代へ繋げます。

活力あふれるまちをつくる人材育成

 まちをつくるのは人です。人の成長がまちの成長に繋がります。青少年は地域の未来を担う人材です。活力あふれる地域の未来のために自ら夢を描き、叶えることができる人材となるには、自分の言動に責任を持ち、自立した社会性を身につける必要があります。将来、社会の一員として地域に貢献できる青少年を育成します。また、青少年の成長の過程には必ず大人との出会いがあります。このまちの将来のために、家庭や学校、地域が青少年の育成についての問題意識を共有すると共に、それぞれの立場における役割を認識し、教育の質を高めていくことが必要です。まちの未来を作るのは子供たちです。

 時代は多種多様な価値観の基、目まぐるしく変化をしています。労働人口が減少していく中で労働生産性を高めていくためにも多様性に対する寛容力を持った人材が必要になってきます。0から1を生み出せる人材をより多くつくっていくためにも、チェンジメーカーを創出すべく人材を育成していきます。自分が何をしたいのか、自分に何ができるのかを自分自身に問い、困難に打ち勝つ精神を持った人材を育成することで、地域や社会をより良く変えていく人材を増やします。多様な価値観でつくられる次世代に柔軟に対応する市民が活力あふれる輝かしいまちをつくっていきます。

郷土愛を持った市民がつくる魅力あるまちづくり

 私たちの活動エリアには地域に根差したたくさんの魅力が存在しています。魅力ある地域として今後も発展していくためには、そういった地域の魅力を地域市民がしっかりと継承し、昇華させる必要があります。地域の魅力を再認識する機会を創出し郷土愛を醸成することで、自分たちのまちに誇りを持った市民が地域の未来をつくります。自分たちのまちは自分たちでつくる。このまちに暮らす市民自身が地域をコーディネートしていける環境づくりをします。

 日本は人口減少、少子高齢社会を迎えており、我々のまちも今後その傾向が加速することが予測されています。人口減少に伴う地域の縮小に順応するためにも、この地域に暮らす市民が郷土愛をさらに高め、自分のまちに誇りを持つ必要があります。地域に我々が創造する新たな魅力を浸透させ、それをきっかけとしてシビックプライドを醸成し、市民参画の基で市民の営みや生活が充実したものになる「縮充」する地域を構築します。

 東日本大震災は東北地方に多大な打撃をもたらし、我々の日常生活のあり方すらも考え直させる大きな出来事となりました。さらに首都直下型の巨大地震は200年周期で発生すると考えられています。私たちの地域は災害に強いことが特色です。防災に強いまちは住みよいまちであり魅力あるまちです。防災における各行政との連携はもとより、公助の限界の認識、自身の命は自分で守る自助、そして互いに助け合う共助の対応力を高め、さらに魅力ある地域をつくっていきます。

運動の効果を最大限に高める組織づくり

 会員拡大は組織の根幹を構築する取組みです。JCの仲間は皆信じ合い強い絆で結ばれる仲間です。苦楽を共にする仲間がいてこそ人が人を磨くのが青年会議所です。志を同じくする者を地域から募り、仲間をさらに増やしていく必要があります。多くの仲間が組織をさらに活性化させ、より大きな運動展開していきます。

 私たちが地域を牽引する青年経済人であるためにも、組織を統制することができる資質を身に付ける必要があります。リーダー自らが人間性を磨き高めることで人が人についていき、より一層強固な組織を築き上げます。組織をまとめるために必要な資質を知る機会を創出することでリーダーとしての資質を向上させると共に、自らの考えを内省し私たちがクリティカルシンキングを身につけることで、地域のリーダーとして成長するための機会を創出します。

 私たちは全国のJAYCEEとのふれあいの中で、全国大会で発信した「夢の力」のさらなる日本中への浸透を図りそして、全国大会の感謝を伝える必要があります。更に、世界に広がるJCの和を活かし、民間外交を通じて世界平和を構築しなければなりません。JCIや日本JC、協議会に出向者を輩出すると共に積極的に対外的な場に参加することで世界の舞台でも埼玉中央青年会議所の存在感を示します。

 全国大会という大きな大会を開催した私たちだからこそ、2018年度は改めて地に足を付け組織運営の基盤を見直します。埼玉中央青年会議所はメンバーの信頼に応え得る規律ある組織にて運営され、盤石な運営基盤の下に形成された効率的且つ統制された組織であることが必要です。厳粛で効率的な諸会議を行い、規律のある強固な組織基盤を形成することで私たちが行う運動の効果を最大限に高めます。

 私たちの運動を効果的に推し進めるためには、情報の発信力を高めることが必要です。JCの価値を高めるためにも、市民や行政、諸団体に対して私たちの行う運動が浸透し、地域を変えていけるように発信力を高めていきます。また、発信力の向上は会員拡大にも繋がります。おもしろくなければ広まらない。共感を集めなければ伝わらない。おもしろくて共感を集める私たちの運動がJCの価値を高め、さらに実行力を高めていきます。

おわりに

 埼玉中央青年会議所はかつて、5つの青年会議所が解散して生まれた全国でも類を見ない青年会議所です。そこには数多くの先輩諸兄の様々な想いがあり、今の埼玉中央青年会議所がここにあります。歴史を繋いできてくださった先輩方への恩を忘れずに、次世代に向け私たちは進化を続けていきます。

 私たちは生かされています。「恩」とは文字通り、原因を知る心。今自分がここにいられるのは誰のおかげなのか。何のおかげなのか。まちに対して、家族に対して、仲間たちに対してその恩を知り、感じ、そして受けた恩に報いようとする感謝の心を持って私たちは歩みを続けます。

 まちに必要とされる団体であり続けるためにまずは会員の意識を変革させ、会員自身が誇りと活力に満ちた団体をつくり、会員が笑顔で楽しく運動を進めることでまちを変えていきます。あらゆる価値の根源である私たち青年の力が地域を変え、社会を変えていきます。明るい豊かな社会の実現に向け、英知と勇気と情熱を持った私たち青年は、これからも歩みを続けていきます。

 私たちの笑顔がまちを変えていきます。