2508-000342-02 創立30周年記念誌_本文 デジタルカタログ
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第30代理事長 髙子 景30髙子:大空さん、今日はお時間をいただき、ありがとうございます。まず、「あなたのいばしょ」を始めたられたきっかけについて、率直にお聞かせいただけますか?大空:そうですね。望まない孤独をなくすということをきっかけに始めました。2020年、コロナの最初の年で、私も大学生でした。やはりこう、社会的な状況や個人的な経験から、頼れる人にアクセスできる確実な仕組みを作りたいと考えました。髙子:なかなか大学生が急に思い立ってできることでもないと思うのですが、自身がこう動こうと思ったきっかけはあるのでしょうか?大空:学生起業ですから、「とりあえず始めるぞ」ということで始めました。ある種の勢いで始めたというのはあるかもしれないですね。髙子:でも、なかなか勢いでも始められる人と、始められない人が世の中にはいますよね。最初は完全に1人で始められたのですか?大空:いいえ、仲間に声をかけながら助けてもらいました。また最初の頃から、いろいろな大人たちが助けてくれていました。起業もそうですけど、やるかやらないかの問題ですからね。やりたくてもやれない環境があるっていうのはあると思いますが、やれる環境にある場合には、ちゃんとやるかやらないかです。特に大きな理由はなく、「とにかくやるんだ!」ということで始めたという、非常にシンプルなスタートです。髙子:NPO法人の問題点というのは、情熱のある1代目がいなくなると消滅していくというのが大きな課題ですよね。大空:その通りです。ソーシャルセクターに入ってくる人たちがどんどん減っています。ビジネスセクターのインセンティブが高いため、社会問題に関心のある若者は企業に流れてしまいます。髙子:最近は、企業も社会課題解決に参入してきていますが、その現状をどうみられていますか?大空:企業は株主に利益を求められるので、最終的には自社やれる環境にある場合には「やるかやらないかの問題」衆議院議員 大空 幸星様目の前の課題を解決するだけでなく、社会の仕組み自体を変えていくことが重要対談 vol.4自分第一主義を貫くことで、自分第一主義を貫くことで、必ず他者を支える余白が生まれます。必ず他者を支える余白が生まれます。それが本当の意味でのそれが本当の意味での利他的な活動だと思います利他的な活動だと思います×

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