[ 図 ]私たち公益社団法人埼玉中央青年会議所は、郷土を愛し、同じ理想に燃え、強い使命感を持った青年で構成された大宮、浦和、上尾、与野の4つの青年会議所が統合し1996年に創立、2004年に岩槻と合併し現在の形となりました。そして、30年に渡り「市民が誇りに思える真の自立都市実現」を目指し自己の研鑽を図りながら、理想の未来への挑戦を続けています。その結果、私たちの活動エリアは2001年の合併によりさいたま市が誕生してから、上尾市、伊奈町を含め157万人都市へと発展し、東日本の玄関口として、また未来を担う新都心として高いポテンシャルを秘めたまちへと成長を遂げたと言えます。しかし、近年の世界情勢に目を向けると新型コロナウイルスの蔓延に始まり、災害の頻発化・激甚化、ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ問題を代表する世界の分断など、あらゆる社会問題が私たちの生活に影響を及ぼしているだけでなく、国内でも超少子高齢社会の進行・経済停滞と物価の急激な変動・政治不信が重なり、未来に対する懐疑心が社会全体に漂っています。まちのポテンシャルを活かしさらに希望溢れる地域を目指す上でも、今こそ市民が誇りに思える真の自立都市実現という創始の精神に立ち返り、私たち青年が理想を掲げ夢を語り英知と勇気と情熱をもって、誰もが未来に対して前向きになれる社会への転換を目指し行動しなければなりません。1996年の創立以降、埼玉中央青年会議所は「市民が誇りに思える真の自立都市実現」を目指し、時代に合わせ運動方針をアップデートしてきました。2005年からは「誰もが憧れ、誇れる、躍動都市」をコンセプトに、地域主権モデル都市を目指す市民が主体となるまちづくりを推進し、2015年には少子高齢化や地球温暖化などへの問題意識が顕在化したことや、2011年に発生した東日本大震災の教訓も踏まえ、「希望が溢れるハブシティ構想」を掲げ、市民・団体・行政そして世界を結ぶパイプ役として青年会議所の役割を再定義させました。さらに、2020年には「未来都市構想 持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現」を目指してSDGsを推進し、地域課題の解決を図るため、行政や各種団体とのパートナーシップの構築や連携を加速し、社会のハブとしての機能を一層強化しています。そして創立30年の節目を迎える2025年、埼玉中央青年会議所は今まで培ってきた「つながり」を最大活用し、地域への「貢献」で理想のまちづくりを形にする実行段階に移ります。一人ひとりの社会への小さな貢献が、大きな波となって幸せの連鎖を生む。ネガティブな感情が渦巻く現代社会からの転換を図るためには、地域市民が自身の人生やこのまちで住み暮らすことに幸せを感じ、身体的・精神的・社会的に満たされる状態を目指す必要があります。それを可能にするトリガーこそ、青年会議所の文化として脈々と受け継がれている「利他の精神」に他なりません。私たちは地域への「貢献」が「自身の幸せ」に繋がる社会を、青年会議所の運動を通して、私たちのまちから実現します。私たちが創出する一つひとつの貢献は、貢献を享受した人の心を動かしさらに別の人におくられて広く伝播していきます。やがて、幸せが幸せを生む好循環が生まれ、私たちのまちから日本へ、そして世界へと波及していきます。それが埼玉中央青年会議所が描く未来の理想の姿であり、私たちのまちが幸せの発信源となることが、世界におけるSAITAMAの確固たるブランドの確立と、市民が誇りに思える真の自立都市実現のためのかけがえのない一歩となります。[ 図 ]幸せの形は人それぞれです。しかし、幸せであるためには、必要条件が存在します。私たちは誰一人取り残さない青年世代のリーディングコミュニティとして、これらの共通理念を基に運動を展開します。何かがあったとしても自分らしくいることのできる場所や隣に誰かがいてくれることは、生きる上での安心感につながります。私たちは誰にも孤独を感じさせない全ての人にとって居場所がある社会を目指します。危険を感じながら生きることは日々の不安を生み幸福を阻害することにつながります。私たちは、いつどんな時も安心安全が保証される社会を目指します。38今こそ私たちが社会を「前向き」に変えていこう。SAITAMAから、日本へ。そして世界へ。埼玉中央青年会議所の掲げるビジョンの変遷はじめに ▶理念(2) 「すべての人が安心して安全に暮らせる社会を築こう」幸せの必要条件と青年会議所の掲げる共通理念 ▶理念(1) 「誰もが自分らしくいられる居場所をつくろう」私たちが目指す理想 Well-being SAITAMAWell-being SAITAMAを実現するための共通理念~幸せが生まれつながるまち~ ビジョン2025To create positive change.Well-being SAITAMA ~幸せが生まれつながるまち~
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