理事長のひとこと

2021年の都道府魅力度ランキング第45位(ブランド総合研究所)

埼玉県をある一軸からみた評価だ。これはこれでアンケート等から様々な根拠を元に研究がされて価値ある結果ではあるが、私が思うに本質を見ると、この数字に対しては決して一喜一憂することではない。


しかし、毎年魅力がないと判断が下されるものだから、一部の市民はそう思い込む。その気持ちは「さいたまはなんでもあるけどなんにもない」なんて言う言葉に良く現れている。決して魅力度ランキングでは表せない、本来の「地域が向かうべき方向性」がおぼろげになっていく。方向性のないまちづくりは、地域の本来の魅力をないがしろにしているというのに。(例えば、強みであるのに、東日本初の競輪場を老朽化ついでに歴史ごと建物をなくそうなんていう動きもいかがなものか)


ではどうすればいいか。

単純なことだ。しっかりと地域の本質を見極め、長所を伸ばすこと。人間の魅力と同じ。

その地域にはその地域なりの独自の評価基準を持つべきなのだ。

 

私たちの活動エリア(さいたま市、上尾市、伊奈町)には、そこにしかない場所の力というものがあると考えます。場所が持つ社会的記憶の中に地域の良さがあり、それを顕在化させることが地域の魅力になります。言い換えると、誇れるモノを新たに創るのではなく、この地域の価値を見出して発信する。そうすることで、他にはない地域に根ざした魅力となり、その方法は今後も持続的に発展していくまちづくりへと繋がります。

 

埼玉中央青年会議所ではその取り組みの一環として3月は、自立都市形成委員会による、地域が向かうべき方向を都市計画的側面で思考・提案する例会地域の魅力発信委員会による、地域に根ざしている魅力をより広げるための事業を実施します。

 

地域本来の魅力を活かし、持続的に発展していくまちを目指して。